今回は、伊豆市在住の梅原 教宏さんにお話を伺いました。
■ プロフィール
梅原 教宏 (うめはら のりひろ) さん
伊豆市役所 勤務
静岡出身。 広報担当のときに、静岡朝日テレビ主催のしずおかふるさとCM大賞で2年連続、グランプリを獲得。平成21年度静岡県広報コンクール広報写真(一枚写真の部)優秀賞受賞。平成23年度全国広報コンクール広報企画の部で読売新聞社賞を受賞。現在は、移住・定住の促進や空き家活用、地域づくり協議会の支援、都市交流などに取り組む。写真好き。
伊豆を担う地域の一員であるために
梅原さんの仕事のことを教えていただけますか
地元の伊豆市役所で働いています。今があるのは、広報担当の部署での経験や人のつながりが大きいですね。当時「広報紙をただつくるだけでは嫌。人と人をつなぐことをしたい」と思っていました。
高齢化が進み、まちの行事も縮小していくなか、平成21年に市長が人口減少危機宣言を発表。市長から「何か出会いの場がつくれないか」と言われたことがきっかけで「婚活事業」を企画。1週間でアイデアを練って予算ゼロでスタート。1か月後には最初のイベントを実施しました。
すごいスピード感と実行力ですね。
「婚活」という言葉が出始めたときだったので、テレビや新聞、雑誌に幅広く取り上げてもらいました。イベントをきっかけに「i-リーグ」という会員交流サークルをつくり、全国で1200名が登録。地元の人たちの協力もあって、これまでに30回以上のイベントを開催し、伊豆に遊びに来るきっかけをつくれました。報告を受けたものだけでも20組以上の方々が結婚して市内に住んでいます。(※i-リーグは現在、活動休止中)
現在は、移住の推進も担当されているとお聞きしましたが、伊豆の魅力をどう伝えているんですか
移住希望者は、家族構成も価値観も違うので、相手に合わせた伝え方をしています。人によって「何を求めるか」が大きく違います。先日、話のあった方は、自然環境や子どもの小学校にこだわりがありました。そのときは、少人数の修善寺小学校を紹介したり、子どもが「川が好き」と聞いたので、地元の魚が取れる川を案内したり。 家探しは、所属する消防団員のネットワークも使って、修善寺温泉場の近くに空き家がないか声をかけて探しましたね。