ライターの仲原です。
私事で恐れ入りますが、サウナに通い始めて10か月を迎えました。
私は中小企業診断士として月の半分ほどを過ごしており、その仕事の大半が運転、相談、運転、相談の繰り返しでありまして、ほとんど体を動かす機会がありません。
日々いろいろな相談事と対峙するため、頭だけはフル回転。
座っているだけなので身体は疲れておらず、頭は何だか冴えてしまってなかなか眠れない、という状況が続いておりました。
そこで私は身体を動かす機会を作るため、ジムに通い始めたわけですが、なんとそのジムにサウナが付いていたのです。
時代はサウナの一大ブームで、
・水風呂に入らないと意味がないらしい
・心拍数の上下でととのうという心地よい瞬間が訪れるらしい
・サウナの聖地フィンランドでは「サウナに入れば睡眠薬は必要ない」とまで言わしめているらしい
という知識だけは持っていたのです。
個人的な話ばかりで恐縮ですが、私はジェットコースターのふわっとした感じや映画館のドーンという爆音など刺激的な感覚が大変苦手でありまして、プールや海に入る時の一番最初のひやっとした感じも大嫌いでした。
ほかほかにあたたまった体を冷水につける、なんとも拷問のような所業です。
なぜそれを試してみようという気になったのかは不明です。
でも実際私はそれに挑戦し、まんまとサウナの魅力に取りつかれていくのです。
サウナしきじとアクセス
静岡にはサウナの聖地として有名なサウナしきじがあります。
今年の初めにサウナの魅力に取りつかれ始めてから、私はサウナの聖地 サウナしきじの存在を知ったのです。
サウナしきじの聖地たる所以は、インターネットを検索していただければたくさん出てくるので、情報についてはそちらに譲るとして、今回は超個人的な見解でサウナしきじの魅力をお伝えしていきたいと思います。
ちなみに、静岡駅からサウナしきじまではよほどの散歩好きでないと歩けない距離。
3.5kmあるので、タクシーで13分、バスだとなんだかんだで20~30分、徒歩だと50分。
私はサウナの前には運動しなければならない、という自戒を持っているのと、気軽にタクシーなんか乗れない庶民なので徒歩50分です。
静岡駅からまっすぐ伸びる石田街道をただただ南下します。
サウナしきじとフェミニズム
静岡駅から徒歩で50分。サウナしきじに到着。
平日の午前10時にもかかわらず駐車場にずらりと並ぶ車。ほぼ満車なんじゃないかと思うくらい。
車が満車なら、もうサウナも満員なんじゃないかと一抹の不安。
下駄箱に靴を入れて、カギをフロントに渡すと下駄箱と同じ番号のロッカーのカギをくれます。
そのカギを持って更衣室へ。
なんでしょう、総体的に古い清潔な旅館といった雰囲気です。
私がサウナに対して持っている不満のひとつに男女差別があります。
サウナ施設は大抵男性中心主義的に作られており、女性サウナは男性サウナに比べると大きさや機能が劣る傾向が強い気がします。
ここへ来て突然のフェミニズム的問題提起(笑)
ここサウナしきじでも男性サウナにはどうやら水風呂に滝がついているらしいのです。
ただ、ここはさすが聖地、料金で差別の解消に取り組んでいます。女性の料金は男性の料金に比べるとかなりお得。
そうなると今度は別に滝なんていらないし、得したラッキーという気持ちになるから不思議です。
サウナしきじと音声だけのテレビ
さあ、ようやく聖地の風呂場に突入です。
この10ヶ月間、ほぼ週5でサウナに通ってきた私。かなりのサウナ経験値を積んでいます。
表の車から予想は出来ていましたが、女性が20人ほどいます。サウナは高温サウナと薬草サウナ。
お風呂も透明のお風呂と茶色く濁った薬草風呂。洗い場は5つほど。
これも女子だからなのか、全員が全員薬草風呂を選ぶという偏り方。
洗い場と薬草サウナと水風呂と休憩ベンチを日本体育大学の一糸乱れぬ集団行動のようにそれぞれがそれぞれの場所へ移動していきます。
薬草サウナのサウナ室には布袋ぱんぱんに入った薬草がつるされていて、魔女の館のような雰囲気。
なぜ女性は薬草とかハーブとか雑穀米が好きなのでしょうか。私もご多分にもれず薬草とかハーブとか雑穀米が大好きです。
定員8名と思われる薬草サウナには8名びっしりと埋まっており、1名アウトしたら、1名インの集団行動。
私もその集団行動のタイミングを見て薬草サウナに入ります。
なるほど、カレースープのような、ハーブティーのような、火鍋のような香りが充満しています。
この中で数分蒸されれば、よくわからないけど邪気が取れそうです。
サウナの必需品であるサウナマットについて言及するのを忘れていました。
サウナしきじでは、サウナ室の前にタオル地のサウナマットが山積みになっていて、衛生管理のために、1回1回入るたびにマットを変えろ、と注意書きがしてあります。
オレンジのタオル地のサウナマットの上で体育座りをして、じっと耐えます。
サウナの70%は耐えることです。熱さに耐え、冷たさに耐えます。
サウナ室で朝のテレビショッピングの音声が流れています。ラジオではありません。テレビです。
「ご覧ください!この焼き目」と、電子レンジに入れるだけで魚がこんがり焼ける溶岩プレートのようなものを売っているようです。
なんでテレビの音声だけを流してるんだろう。テレビの音声を流す意味ってあるのだろうか。だったらラジオでよくないか?
テレビの音声を流されたら、映像が気になって仕方なくなってしまうではないか。
テレビの音声ではジュージュー言って、何かが焼かれていて、テレビの人々は「ご覧ください!」しか言わない。
つづく
ちょっと話が長くなりそうなので、サウナしきじの聖地たる所以である水風呂編は後半にします。
今後気がむいたら、伊豆半島の日帰りのサウナを少しずつ紹介していこうと思っています。
今回は伊豆半島ではなく静岡市駿河区のサウナの紹介になってしまいましたが、聖地に尊敬の念を表して初回はサウナしきじを紹介させていただきました。
サウナしきじ
〒422-8036 静岡県静岡市駿河区敷地2-25-1
https://www.saunashikiji.jp/