今年の夏の家族旅行は西伊豆。
西伊豆は以前、インタビューした仙座さんのオススメ。
ようやく訪れることができました
今回は観光名所の一つ、堂ヶ島の『天窓洞 青の洞窟』をご紹介します。
この天窓洞は、日本経済新聞(2023年7月1日)のNIKKEIプラス1「なんでもランキング」の特集で「自然に造られた青の洞窟」ランキングで見事1位を獲得。
現地に行く前に偶然、この新聞記事をみてテンションが倍増しました。
ちなみに2位は青の洞窟(沖縄県恩納村・真栄田岬)、3位は龍泉洞(岩手県岩泉町)。
堂ヶ島天窓洞は、国の天然記念物に指定された海蝕洞(波浪による侵食でつくられた洞窟)。
ウィキペディアによると、洞窟内部の中央付近の天井に、陥没や崩落によって直径10数メートルの穴が抜け落ち、ちょうど屋根に天窓を開けたようになっているため天窓洞の名で呼ばれている、とのこと。
そんな「天窓洞」の魅力を3つの方向から楽しみました。
■”遊覧船”から天窓洞を見上げる
やはり天窓洞の魅力を堪能するには、青の洞窟に入って中から見ること。
宿泊したホテルのフロントのお姉さんが「青の洞窟は何度、行っても良いところ」と話してくれたのが印象的でした。地元の人が「何度も行きたくなる場所」というのがいいですね。
お姉さんによると、遊覧船は天気が良くても波が高いと欠航になるようです。毎朝8時半に運行状況が「堂ヶ島マリン」のホームページに掲載されますので、確認してから現地に入ることをオススメします(訪れた翌日は、波が高く欠航でした)
天窓洞をめぐる遊覧船は約20分。最初は、洞窟周辺の岸壁に沿って、さまざまな形の島を観ながら堂ヶ島の地形を楽しみます。遊覧船のアナウンスによると、堂ヶ島という島はなく、このエリアの総称として「堂ヶ島」が呼ばれているようです。(初めて知りました)
そして、ルートの最後に天窓洞へ。岩の間を抜けて洞窟の奥へ奥へと進んでいきます。
西伊豆町観光協会によると、この洞窟は白い凝灰岩からできており、その地下は蜂の巣のように海蝕トンネルになっています。洞窟への入口は、東口と南口、西口があり遊覧船はこの南口から入り中央にある天井が丸く抜け落ちた天窓まで進みます。
暗い洞窟の中を進むと、天井から突然、光の帯が海面まで差し込んでくるのに驚きました。遊覧船はここでUターン。太陽の光が出てくると、エメラルドグリーンに輝く、神秘的な光景がステキですね。
欲を言えば、もう少しこの場に停止してほしかったですが、無情にも遊覧船は出発。
太陽光の加減によって、青の洞窟の表情も大きく変化。フロントのお姉さんが「何度も行きたい」という理由もわかりました。季節や天候、海の状態によって、きっとさまざまな幻想的な風景が楽しめるんでしょうね。
■”上から”天窓洞をのぞき込む
次に、遊覧船乗り場の横にある岩山の遊歩道を歩き、天窓洞を上から見る。
ぐるりと回れる遊歩道ですが、海側から天窓洞に向かうコースはなかなかスリリング。柵もなく、岩の削られた道を登ります。そのまま頂上まで行き、見晴らしの良い場所から下ってくると、巨大な穴の天窓洞が見えてきます。
さきほど、遊覧船から見上げていた穴を、今度は上からおそるおそるのぞき込む。ぽっかりと開いた大きな穴から見える海は、なんだか自然の驚異を感じますね。
■”横から”洞窟をながめる
最後に、洞窟を横から眺めてみる。
たまたまバス停で待っているときにこの場所に気づきました。
洞窟を進んでいた遊覧船がこのあたりでUターンしています。自分たちが遊覧船に乗っていた時には、この海岸でSUPの練習をしていました。じっくりと洞窟を眺めるには、海岸から堪能するのもオススメです。
自然がつくりだした神秘的な天窓洞。
遊覧船から眺める「青の洞窟」はもちろんステキですが、時間があれば「上から」そして「横から」眺める風景もおつなもの。
筋金入りのペーパードライバーには、電車とバスを乗り継ぐ長い旅でしたが、堂ヶ島は「また来たい」と思わせる魅力が詰まっていました。
おわり