首都圏から伊豆半島へ。
路線検索すると、いくつも候補が出てきますが、どのルートを選びますか?
今回は、公共交通機関を使って、首都圏から中伊豆のまち『修善寺』までのオススメのルートをご紹介します。現地で「おいしいわさび丼を食べる」という想定で、お昼までに現地に到着することで考えてみました。
オススメの着眼点は「時間」「料金」「ワクワク感(主観)」の3つ。
自身の主観が多分に入る勝手な評価ですが、ご参考になれば幸いです。
※『料金』(片道、現金優先)と『時間』は、2021年12月20日時点のyahoo路線情報で検索したデータです。実際に現地に行かれる際は、最新の情報をご確認ください。
ロマンスカーの展望席
新宿駅⇒(ロマンスカー)⇒ 小田原駅⇒熱海駅(東海道本線)⇒ 三島駅⇒(伊豆箱根鉄道)修善寺
時間 × (約2時間50分)
料金 △ (3,001円)
ワクワク感 〇(「展望席」の満喫感)
独断と偏見ですが、いま、一番のオススメはロマンスカー(展望席)
普通に考えれば、修善寺に向かうルートに、ロマンスカーの選択肢はないのかもしれません。でも、展望席の車窓を満喫できるなら、少し時間がかかってもオススメです。
展望席は最前列の4席。正面から側面にかけての開放感がすばらしい。大きな窓からは、前から後ろに流れゆく景色で、ロマンスカーのスピードを感じたり、だんだんと近づく富士山を眺めたりと、最前列でしか味わえない乗り心地です。
難点は、すぐに席の予約が埋まってしまうこと。
1か月前から予約ができますので、出発日が決まったら、まずは席を確保。展望席には特別料金がかかるわけではなく、他の座席と同じ一般料金(運賃+特急料金)で乗ることができます。
小田原までの道中、ただただ景色を眺めていられます。
特急「踊り子号」の旅情
東京駅 ⇒(特急踊り子号)⇒ 修善寺
時間 △ (約2時間10分)
料金 × (4,610円)
ワクワク感 〇(「踊り子」の旅情感あり)
「踊り子号」ルートの魅力は、実は「この踊り子号に乗って旅をする」という、雰囲気に酔えることかもしれません(笑)
「踊り子号」そのものに旅情がある気がします。
また、乗り換えなしで東京駅から修善寺まで行けるのも便利。旅の移動時間を思う存分、満喫できます。普段は読まないジャンルの本をキンドルに詰め込んで、ここぞとばかりに読みふけるのもいいですね。
2021年3月に白色に緑のラインの入った旧型の踊り子号(185系)は惜しまれつつ引退。レトロ感があふれる車両だったので愛着がありました。
生まれ変わった新型の踊り子は、スタイリッシュで、また新しい旅情感をつくりだしてくれそうです。
伊東・伊豆急下田方面に比べて、伊豆長岡・修善寺方面へ行く踊り子号は本数が少ないので、事前に時刻表で確認しておくことをオススメします。
本命ルートの新幹線
東京駅⇒(新幹線こだま)⇒三島駅⇒(伊豆箱根鉄道)⇒修善寺
時間 〇 (約1時間40分)
料金 × (4,590円)
ワクワク感 △(「新幹線に乗る」だけでワクワク感あり)
何も意識せずに「修善寺に行く」と思ったときの定番のルート。移動時間を極力減らして、サクッと現地を訪問するにはベストな選択肢です。
新幹線でガイドブックを眺めていたら、あっという間に三島駅に到着、という印象です。
その後は、伊豆半島の中央部を横断する「伊豆箱根鉄道駿豆線」。
車窓から田園風景を見ていると、のんびりした時間を味わえます。新幹線よりも実際の乗車時間は短いのですが、感覚的には、新幹線よりも長く乗っている、と感じます。
もし、時間があれば、乗換駅の三島駅周辺の散策もオススメ。三嶋大社も有名ですが、白滝公園やあちこちにある小川沿いを散策するのも風情があっていいですね。
プライスレスな『青春18きっぷ』
東京駅⇒(東海道本線)⇒熱海⇒(東海道本線)⇒三島駅 ⇒(伊豆箱根鉄道)修善寺
時間 ×(約3時間)
料金 〇(2,930円)
ワクワク感 <プライスレス>
青春18きっぷは、言わずと知れた、全国のJR線の普通列車が1日乗り放題の魔法のチケット。時間と体力と、ちょっぴり心に余裕のある人には心強い味方です。
学生時代、東京から広島まで、時刻表を片手に青春18きっぷで旅しましたが、移動そのものがドラマでした。
せっかく青春18きっぷを使うなら、乗り降り自由なメリットを活かして、ふらっと途中下車するのもいいですね。
東京から修善寺までは、うまく乗り継ぎができれば3時間弱。広島に比べればきっと近く感じます(笑)
ただ、三島駅から乗車する「伊豆箱根鉄道」は、18きっぷが使えないのでご注意を。
高速バス『伊豆長岡・修善寺温泉ライナー』
バスタ新宿 ⇒バス(伊豆長岡・修善寺温泉ライナー)⇒ 修善寺
※新型コロナウイルスの感染拡大の防止と安全輸送の観点から、現在は運休中です。
時間 × (約3時間)
料金 〇 (2,620円)
ワクワク感 × (個人的に乗り物酔いがつらい・・)
伊豆市の観光情報サイトには「首都圏から伊豆半島へ唯一の高速バス」と紹介されています。
http://kanko.city.izu.shizuoka.jp/form1.html?pid=4345
修善寺のまちなかで、新宿行きのバス停を初めて見つけたときに「ここまでバスが来るんだ」と驚いた記憶が・・。
利用したことはありませんが、バスタ新宿から修善寺の温泉街まで、乗り換えなしで来れるのは魅力です。残念ながら、車酔いをする自分はちょっと勇気がいりますが、時間に余裕があって、電車とは違う旅情を楽しみたい人にはいいですね。リーズナブルな点も魅力です。
伊豆長岡・修善寺温泉ライナー – 高速バス – 東海バス
https://www.tokaibus.jp/kousoku/izunagaoka_shuzenji.html
最後に
首都圏から伊豆半島への旅路。
目的地の魅力はもちろんですが、到着するまでの旅路も楽しめたらいいですね。移動中の出来事も、旅の良き思い出。あえて、普段とは違うルートを選択してみるのも、旅の気分を変えてくれるはずです。
自分の旅の記憶でも、香港空港のトランジットで、飛行機を乗り間違えて、イギリスではなくオランダに到着してしまったのは、今でも良き思い出です。
旅も人生も、寄り道や思いがけない回り道があるからこそおもしろいのかもしれません。