今回は、伊豆市在住の飯塚 拓也さんにお話を伺いました。
■ プロフィール
飯塚 拓也 (いいづか たくや) さん
伊豆市役所 勤務
伊豆市出身。 “百”の“姓”がある『百姓』にあこがれ、自然と共生する伊豆の暮らしを満喫している。伊豆半島好きの若者が集まる『伊豆半島平成会』に参画し、伊豆の魅力を発信中。
伊豆半島は、海の自然・山の自然の両方が魅力的な観光エリア。自然が豊富だからこそ、四季折々の楽しみ方ができるのも特徴です。
今回は、伊豆で生まれ育ち、現在も伊豆で暮らす、飯塚さんに『地元ならでは』の伊豆の楽しみ方をお聞きしました。
伊豆の暮らしは、どんなところが好きですか?
自然に囲まれて、自分らしく生きられるところですかね。
伊豆市は、伊豆半島の真ん中で山や森に囲まれていますが、車を30分ぐらい走らせれば海が見えます。伊豆には、金銭換算できないような自然豊かな環境や、新鮮な食材が目の前にあるんです。
最近は、自給自足に近い暮しができたらと思い、裏山や畑で栽培したもので料理をしたり、やろうと思えば自分でもいろいろできることが感じています。
自給自足ですか!? 以前から伊豆の暮らしが好きだったんですか?
もともと、中学や高校で「自分たちの地域」のことを学び、伊豆に愛着を感じていました。でも「伊豆の暮らしに価値がある」ということを気づかせてくれたのは、外から伊豆に移住してきた人たちなんです。地元にとっては、あたりまえの風景も、あたりまえの食材も、実は「伊豆を離れたら、そんな簡単に手に入るものではない」とわかったんです。そのことを理解してから、なぜ自分が伊豆が好きなのかがスッキリしました。
伊豆のどんな場所が好きですか?
ゆっくりと自分の時間を過ごせるところです。けっこう、いろいろ考えちゃうんです。仕事のこととか、恋愛のこととか(笑)だから、自分と向き合えるような静かな場所が好きですね。
おすすめの場所を3つ挙げるとしたらどこですか?
自分のお気に入りは、
・小土肥で見る夕日
・滑沢渓谷の狩野川
・森にある温泉 ‐湯ヶ島温泉 テルメいづみ園‐
ですね。
ガイドブックでは、そんな大きく取り上げられないところです(笑)
①小土肥で見る夕日
小土肥は海水浴場もあり、夏はにぎわいますが、それでも他の海水浴場に比べると観光客も少ないです。
「海と山と田んぼ」という日本の原風景が一度に楽しめる。そこに映る夕日を見ながら、ただ、ただ想いにふける、そんな時間の使い方ができる場所ですね。ここから伊豆の海と山を見ていると、なんだか時間がゆっくり流れている気がしてきます。
②滑沢渓谷の狩野川
山も好きです。
伊豆半島は至るところに狩野川の支流がありますが、上流の水は本当にきれいです。滑川渓谷は、そんな川の魅力を楽しめます。川沿いに座り、川を眺めているだけで、気持ちが落ち着きます。この場所で川の流れを見ていると、雑念を感じなくなる気がしますね(笑)
滑川渓谷は、歩きやすい服装で、気軽なハイキングとして楽しめるのも魅力です。川沿いでゆっくりとコーヒーを入れて飲む、その時間を静かに楽しんでいます。
③森にある温泉 -湯ヶ島温泉 テルメいづみ園-
伊豆で「温泉」は、外せないですね。伊豆半島には多くの温泉がありますが、自分のお気に入りは湯ヶ島温泉「テルメいづみ園」。緑豊かな森林と川のほとりの温泉です。森に囲まれ、川のせせらぎを聞きながら、温泉に入るのは至福の時間です。人も多くないので、のんびり過ごせます。
現地では、どんな過ごし方をするんですか?
自分の好きな本を読んだり、焚き火をしながらボーっとしたり、あとは、たそがれます(笑)自然の中に身体をゆだねている感じ。ときどき「情報量の少ない世界」で過ごしたいと思うときがあります。実は、小土肥は、週1回ぐらいのペースで、ふらりと立ち寄って、思いにふけるようなこともありますね。何か「特別なことをしに行く」というよりも、1日の生活の中で「メンタルを整える」という感じが近いかも。短い時間でも、日常のなかで、お気に入りの場所で過ごす時間は大切にしたいと思っています。
伊豆旅行の楽しみ方はどんなところですか?
1泊2日の旅行をしたり、キャンプ道具をしっかりもってアウトドアを楽しむというのも魅力ですが、ちょっとした時間のなかで、伊豆の自然を楽しむのもいいですね。
例えば「コーヒーを飲むだけのハイキング」「森のなかで仲間と焚き火をする」「伊豆の大自然のなかで、みんなで本を読む」とか、ごくごく簡単なことでもいいんです。日常のなかで「伊豆の小さな幸せ」を感じられたらいいな、と思います。