2022年10月1日から10日まで下田・南伊豆・河津「がんバル」が開催されました!
なんと今年からは松崎・西伊豆・東伊豆が参戦し、伊豆南部がまるっと楽しめるビッグイベントとなりました。
バルチケットは5枚で4000円で、飲食店メニューだけではなく、観光施設やお土産、日帰り温泉まで楽しめちゃうアミューズメントチケットなのです。
ハシゴできないお得すぎるバルチケット
伊豆半島の南部をぐるぐるめぐる仕事をしている筆者。(どんな仕事…)
バル期間中にランチで使わせていただきました。
参加地域の商工団体の職員さんと話していると、
「ちょっと小盛りのバルチケット用メニューを作ってって頼んでるんだけどさ、
みんな人がいいから、普通のメニューをそのまんま出してるのよ。
1軒で満腹になっちゃうからなかなか”ハシゴ”っていう感じじゃないんだけどねw」
とのお話。
実際にチケットを使ってみるとそのお話の内容が実感できました。
松崎町の麺屋井むら
バルチケットはお酒とセットになっているメニューが多いです。
ランチにチケットを提示すると、
「お酒2杯つくよ」
とお店の人。
2杯もつくのか、仕事でなければ…、と悔しさをにじませながら、
「残念ながらお酒飲めないので、料理だけで大丈夫です」
と申告すると、
「じゃあ、定食にしてあげるね」
と太っ腹な提案。
そもそも1枚800円のバルチケット。
お酒2杯だけで赤字なのでは…。
ということで、松崎町の麺屋井むらさんでは、油淋鶏+お酒2杯が油淋鶏定食+桜葉アイスに早変わり。
もちろん、満腹でもう1軒というわけにはいきません(笑)。
サクサクでジューシーな巨大な油淋鶏。味付けが絶妙で完食。
おいしいものはたくさん食べられますね。食後には桜葉のアイスクリームのサービスまで、芳醇な桜フレーバーが鼻を抜けます。
お店はランチ時には行列ができる人気店。筆者が来店した時も満席でしたが、スタッフ皆さんお客さんと雑談を楽しむアットホームぶり。
また来たいと思う味と接客でした。
さりげない親切が心地よく、お店のファンになりましたので、宣伝させてください。
「松崎に来たら、ぜひいらっしゃってください!」
下田海中水族館
このバルチケット、ほとんどすべてがお得すぎるチケットなのですが、ずば抜けてお得なチケットがこちら。
「下田海中水族館」の入場チケット。
大人も子供も関係なく、1人1枚で入れちゃうのです。
大人のチケットは、2,100円するので、脅威の60%超の割引!
このためにチケットを買い増し、子供と一緒に3連休の最終日に水族館へ!
下田海中水族館は自然の入り江を活かした作りになっています。
自然の海ではイルカがショーをやっていたり、イルカと触れ合える様々な体験メニューなどが用意されています。
イルカに餌をあげたり手軽にふれあいが楽しめる「ドルフィンフィーディング」、広い入江でイルカ達と一緒に泳ぐ「ドルフィンスノーケル」
いけすの中でじっくりとイルカとふれあう「うきうきドルフィン」、波打ち際でイルカとふれあう「ドルフィンビーチ」など、様々なふれあいが楽しめます!
-下田海中水族館のHPより
なんとイルカと遊ぼう!のメニューは9種類もあります。
きっとこれだけあればあなただけのイルカメニューが見つかるはずです!
海亀
下田海中水族館で一番驚いたのは、入場ゲート前の巨大な海亀です。
入場ゲート前のプールに巨大な海亀が2頭います。(大きい亀は「頭」と数えるらしいです)
なんとエサやり体験までできるビッグサービス。
なんで水族館の外にいるのでしょう。盗まれたりしないのでしょうか。
水槽にはアカウミガメとアオウミガメが1頭ずつ。
アカウミガメとアオウミガメはエサが違うんですね。
エサはキャベツが用意されていたので、キャベツを食べるのは草食のアオウミガメに違いありません。
そう思って、子供に偉そうに「この亀はキャベツ食べたからアオウミガメの方だよ」と教えた途端、もう一頭の亀がキャベツに食らいついていたので、絶句…。
そこにいた2頭の亀は体験用のキャベツを食べるプロの亀なのかもしれません。
もはや両者を見分けるのは、「肋甲板」や「前額板」の数といった専門性の高い部分しかありません。
もちろん素人の筆者には見分ける力もなく、子供はどちらでも構わん、といった風で私を取り残し、水族館の中へ駆けていきました。
亀をみるといつでも太宰治のことを考えてしまいます。
太宰治は沼津の赤海亀のことを伝家の宝刀にしていましたが、南伊豆は海亀が産卵にやってくる正真正銘の海亀の生息地になります。
当館に入りまず皆様をお迎えするのが入口手前のカメ池に暮らす、ウミガメたちです。
ウミガメの仲間は世界に約8種類いますが、当館ではアカウミガメとアオウミガメを飼育しています。
特にアカウミガメは下田周辺の砂浜に、毎年産卵のためにやって来ます。
産卵時期は5月~8月で、砂浜に上陸したカメは後肢で穴を掘り1回に90~130個の卵を産みます。地熱で暖められた卵は約2ヶ月間でふ化し、子ガメたちは一斉に海に向かいます。当館では産卵場所の調査や保護に取り組んでおります。
その大きさとゆったり泳ぐ様子を間近でのんびりご覧ください。
-下田海中水族館 HPより
伊豆らしい水族
下田海中水族館には、金目鯛やタカアシガニなど伊豆のスター選手たちも飼育されています。
伊豆の海流や海藻の植生など地域の海を知る展示も充実。
職業柄、地域のことを深堀している近海コーナーをじっくり味わってしまいますね。
子供たちはコツメカワウソやペンギンなどのゆるかわ生物に夢中でした。
久しぶりに訪れた下田海中水族館は、海のクリーン活動や地域にフォーカスした展示など時代の流れを汲んだ展示となっていました。
来年のバルはぜひみなさんも参戦されていてはいかがでしょうか?
あたたかい人柄の伊豆の方々とのふれあいに元気が出る旅になることでしょう。