3度目の正直。
これが静岡市にあるサウナの聖地を紹介するサウナしきじの最終回です。
サウナしきじと漢方薬草風呂
サウナしきじ推奨の1セットは、
サウナ→水風呂→薬草風呂→水風呂→休憩
汗をかいた後に薬草風呂に入ることで薬草成分を十分に体に取り込めるとのこと。
天然水の成分に10種類以上の薬草を使ったお風呂はチャイのような色をしています。
スパイシーな香りが漂っています。
水風呂に入って整ってしまいましたが、薬草風呂にも入ってみます。
サウナしきじとフィンランド式サウナ
薬草サウナが混んでいるので、次はフィンランド式サウナへ。
フィンランド式サウナの部屋には誰一人いません。
こんなあからさまな人気投票がいまだかつてあったでしょうか。
フィンランド式サウナは薬草サウナよりもスペースが広い分、たくさん入れるようになっています。
温度も薬草サウナより高めです。
それに何よりテレビがついています。
フィンランド式サウナについているテレビの音だけが薬草サウナに流れていたのです。
フィンランド式サウナに入っていれば、例のテレビショッピングの見事な魚の焼き目が確認できていたわけです。
テレビの中の人たちの「ご覧ください!」を思う存分、ご覧出来たわけなのです。
しかし、経済活動とは残酷なもので、いくら広くしても、いくら温度が高くしても、いくらテレビをつけてみても、市場には響かないことが多々あるわけで。
狭くて、蒸し蒸ししていて、スパイシーなにおいがして、テレビの音声だけが聞こえる魔女の館の方を女性は愛するのです。
それが経済活動というもので、マーケットの不思議というもので、ニッチ戦略が難しい理由なのです。
女性は広さを求めているわけではなく、温度を求めているわけではなく、テレビの映像を求めているわけではないのです。
では何を求めているのか?
おそらくは美を求めているのであり、健康を求めているのであり、お得さを求めているのでありましょう。
ただの蒸気を浴びるよりも、やはり美容先進国とうたわれる韓国の、本場の漢方薬を使用している薬草サウナに入りたいのです。しかも、韓国では漢方は「韓方」「韓薬」と呼んでいて、「韓方」を学ぶ韓医学部が大学に設置されているのです。
このサウナしきじでしか浴びられない薬草蒸気を求めているのです。
私はひとりぼっちでフィンランドサウナに入り、そんなことを考えていました。
でも、誤解がないようにお伝えしたいのでありますが、サウナしきじのフィンランド式サウナもそれはそれで素晴らしいのであります。
サウナしきじとお食事
サウナの後のごはんをサ飯というらしいです。
サウナしきじの2階には食堂と休憩所があります。
こちらなんと、男女別なのです。
サ飯の種類も豊富で値段もお手頃です。
生姜焼き定食をいただきました。
家庭的な味付けで量も多くなく、小食な女性でも安心して頼めます。
おわりに
サウナしきじでは、深夜宿泊料金という料金体系が存在し、どうやら宿泊が可能なことを示唆しております。
もし、何か飲みに行ったりして、盛り上がっちゃって終電を逃してしまうような事態が発生したら、ぜひ一度泊まってみたいものです。(もはやそんな機会が訪れるとは思えませんけど)
サウナの後に用事がなければ、そのまま休憩室でお昼寝していきたい気分でした。
一人用のリクライニングチェアに柔らかそうなレンタル毛布が用意されていて、冬の少し傾いた午後の日差しがひと眠りしていきなよ、と語りかけてくるようです。
そんな誘いに乗ってしまうのもひとつの楽しみです。
傾いた 日差しが照らす ふやけた手
吉田類的な締めでおしまいです。
サウナしきじ
〒422-8036 静岡県静岡市駿河区敷地2-25-1
https://www.saunashikiji.jp/