今回は、伊豆市在住の南馬 久志さんにお話を伺いました。
■ プロフィール
南馬 久志 (なんば ひさし) さん
かぜつち模様染工舎 代表
神戸西区出身。 「かぜつち」は漢字で書くと「風土(ふうど)」。 風土とはその土地の気候・地質・景観などの環境のことです。 私たちは伊豆という土地に根を張り土に触れ「染」を生業とし、 この土地でものづくりをしていきます。
伊豆の魅力はどのようなところですか?
足がごつごつする感じ。都会は足がペタペタするんです。
自然の中で生活をしていると、地面が舗装されていないので、足の裏が自然と鍛えられてごつごつしてくるんです。
そして、伊豆の海、山、川で遊んでいると、足裏を通じて五感を刺激されていきます。こういうのは、その土地ならではの体験だと思います。
それから、僕は、様々な模様を型染めで染色しています。伊豆半島からそのインスピレーションを得ています。例えば、海底火山の後、地層や、伊豆の先端にある風が吹き続ける丘などです。
そういった伊豆半島の厳格な海山川から得た模様を施すことで、つながりを認識できると考えています。都会にも都会の風景があり模様があると思っています。なので、都会で模様を見つけて見てほしいと思います。
今後の目標についておしえてください
まだまだ下手ですが、まずは正藍染の修行ははじまったばかりなので、師匠や兄弟子など上手に紛れて、研鑽していきたいです。
最後に私は化学染料を否定しているわけではないです。美しい様々な色は観る人の心に訴えるものがありますし、染工場は排水処理施設が設けられているみたいです。発ガン性物質の含まない染料(アゾフリー染料)が今は主流と聞いています。