今回のランチ紹介は、伊豆急行伊豆急行「片瀬白田駅」から徒歩7分にある「お食事処 燦」
さまざまなシチュエーションで活用される東伊豆の食事処
片瀬白田海岸の目の前にあるお食事処。
清潔で明るい店舗は、広い座敷もあり、40名の宴会も可能とのこと。
メニューは伊豆らしいお刺身などの魚メニューからとんかつやカレーまで幅広いラインアップ。
観光客向けというよりも地元客向けのリーズナブルな価格帯です。
お店の方も元気で活気があります。
日替わりランチ700円が一番人気。
単品料理は350円で定食にできるようです。
油淋鶏を定食に
今回のランチは東伊豆町の地元の方々と。
「油淋鶏にします」と即決するので、自分の意思が希薄な私も右に倣えで油淋鶏を注文。
お店のおねえさんが注文聞きにやってきて、油淋鶏のランチを3つオーダー。
しばらくすると厨房からさきほどのおねえさんがやってきて、
「あの、本当に1人1つ油淋鶏で大丈夫ですか?」と不安な様子。
「ええ、大丈夫だと思うんですけど」と他の方が答えていましたが、こんなことを聞いてくるからにはきっと量が多いはず。
「量が多いんでしょうか?」と聞いてみると、
「ええ(原付バイクレベルのあなたには無理でしょうね)」と心の声が聞こえてきます。
私はフードロス削減のため、地球環境保護のため、肥満防止のため、
「それって量を少なくすることもできますか?」と伺うと、
「はい、もちろんですよ」とのこと。
どう量を減らすのだろう、と疑問に思いつつ、お姉さんも忠告はしましたからね、的な感じで厨房に引き返していく。
油淋鶏の数を減らしてくれるのだろうか、でも一枚で揚げるタイプの油淋鶏だったらその減らした分の油淋鶏はどうなるのだろう、やはりフードロスにつながってしまうのだろうか、などと不毛な心配を続けていると油淋鶏定食が出来上がってきた。
手のひらサイズ
「量が少ないものになります」と目の前に現れた1枚ものの油淋鶏は、いや、量が多い方の油淋鶏ですよね的な迫力。
だがしかし。
「こちらが通常の量のものです」と現れた手加減なしの油淋鶏は私のものより30%増しの大きさの油淋鶏ではないですか。
手加減ありの油淋鶏が手のひらサイズであるとすると、
手加減なしの油淋鶏は指を広げた手のひらサイズ。
※比較するための写真を撮り忘れたので、想像してください。
手のひらにも大人サイズ、子どもサイズ、女性サイズ、男性サイズ、いろいろあるじゃないか!
というお声もあるでしょう。
そういう方は、ぜひ一度お店を訪れて、ご自身の目でご確認ください!
見た目とのギャップ
このボリュームのある油淋鶏定食、薬味が効いていて、酸味のある味付けで見た目よりもさっぱりしています。
目の前にやってきたときは絶望的な量でしたが、食べているうちに食欲が湧いてきて、完食への自信も湧いてきます。
せっかく伊豆に来たのに、魚を食べないなんて、などと人々はよく言います。
でも海辺の暮らしでは、どうやら身の回りに魚介類があふれているようなのです。
海苔の季節には山盛りの海苔、港で採れた売れない魚、なんか知らないけど旬の魚がおすそ分けされまくっているらしい。
そりゃ、迷わず油淋鶏を選ぶ気持ちも分からなくもありません。
甘夏
油淋鶏を無事完食し、お会計を済ませて帰ろうとすると、出入り口に大量の甘夏が置いてあります。
「ご自由にお持ちください」
段ボールに詰まった甘夏をひとつ取り上げると、周りの人々が
「えっ」というような顔をします。
みかんの季節になると伊豆はみかんであふれます。
みかんのおすそわけをもらうときにも
「伊豆の人に聞くのもなんだけど、みかん家にある?いらないよねえ?」となんだか自虐的です。
そんな感じなので、地元民丸出しの私がみかんを手に取ったので驚いたのでしょう。
「これ、ひとつもらっていっていいですか?」
というと、おねえさんは一瞬止まった後、
「いいですよ、いいですよ。ひとつと言わず何個でも」
という大盤振る舞い。
あるところにはある、ないところにはない。
その差が経済的な価値を生むのだと経済学で習った気がします。
伊豆にはみかんも魚もあります。
海も山もジオサイトもあります。
どうぞ、伊豆に「あるもの」、伊豆に「あること」を体験しに来てください♪