前回は伊豆の「お遍路」の歴史をたどりつつ、実際にお遍路するための事前知識と準備についてご紹介させてもらいました。
http://matometo.info/archives/article/6780
今回は実地に「お遍路」をしてみて感じた現地の様子とともに、伊豆の「お遍路」の抱える課題について私なりに考えてみたことを書いてみたいと思います。
実は、現在伊豆の「お遍路」は風前の灯のような状態にあります。(もちろん、一度実際に訪れてみたにすぎない私の個人的な感想です。)
私は、前回ご紹介した「伊豆88お遍路」等のサイトで「お遍路」について情報収集したあと、さっそく修善寺を訪れました。
まず駅を出たすぐのところにある東海バスの案内所へ。路線バスで巡るためのお遍路パンフレットがあるとのことだったので、それを貰って参考にしようと思っていました。
案内所には沢山の観光パンフレットがありました。でもお遍路に関するものはひとつも見つかりません。思い切って窓口の方に聞いてみると「もうここには置いてないんですよ」との返事。さらに聞くと、東海バスは数年前にお遍路キャンペーンを終了しパンフレット配布もやめてしまった、でも残部が観光案内所にあるかもしれないとのことでした。
最初からこれかよ、と少し不安な気持ちになりながら来た道を戻ります。次に駅構内の観光案内所を訪れました。カウンターの方にバス案内所と同じ質問をすると、しばしあれこれしたのちにお目当てのパンフレットを引っ張り出してきてくれました。その方によれば「今ではお遍路関連はあまりなくて、お遍路の総合案内所である『零番礼所』も活動を停止してしまいました。今は修善寺奥の院の『いろは道』や『桂谷八十八ヶ所石碑』など近隣の観光地をお勧めしています」とのことでした。
うーむ。プロモーションの拠点である観光案内所もこれか…と、気持ちはもう折れ気味。。
でもここでやめたら記事になりません。せっかくのお出かけ日和だし、お日様に背中を押されて自転車を借りて近くの礼所をたずねてみることに。