2024年の伊豆文学まつりの最後のイベント「修善寺温泉ゆるほめ吟行」に娘(小学校4年生)と一緒に参加してきました。
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Family cafe わっか
集合は修善寺温泉にある「Family cafe わっか」さん。
身体にやさしいランチを食べながら、本日の流れを確認。
豆腐ハンバーグのランチセットを頂きました。
手作りで丁寧に作られた食事であることよくわかります。
今回の伊豆文学まつりでは、できるだけ修善寺温泉のお店を知ってもらおう!ということで修善寺温泉の事業者さんに会場として協力いただいています。
はじめに
午後になって参加者のみなさんが集まってきました。
まずは、俳句とは?から学びます。
俳句とは、「五・七・五」の17音で表現する世界最短の文学です。17音のどこかに季節を表す「季語」を入れて作ります。
-俳句入門 ゆるほめ俳句の会資料より
一文字の数え方や季語とは、俳句の詠み方などを簡単に学びました。小学校4年生にも理解できました。
それから俳句用のペンネーム「俳号」を考えます。
娘は、「春休み家族でハリーポッター一気見映画月間」に参加中なので、「針 ポタ子」と名付けていました(笑)
私は、漱石枕流から枕の方を頂きまして、「まくら文庫」と名付けました。
修善寺温泉を散策
わっかさんを出発し、日枝神社→修禅寺→竹林の小径→恋の橋→指月殿などを巡ります。
人力車の島川さんがいつもの名調子で名所を案内してくれる贅沢な時間でした。
日差しも温かく、少し風が強かったですが、修善寺温泉にはたくさんの観光客がいらっしゃっていました。
俳句を考えながら歩く修善寺温泉はいつもと一味も二味も違う感じがしました。
一眼レフカメラを持ってきていたので、娘に渡すと結構夢中になって景色を撮っていました。
ギャラリーしゅぜんじ回廊では、ちょうど写真展が開催されていて、娘は興味津々。
「この光の具合がいいね」などと分かったような口をきいていました。
俳句
ここで、娘が詠んだ俳句を勝手に発表します。
娘と散歩しながら、指を折りながら、一緒に考えた俳句になります。
とっこの湯 人でにぎわう 春日和 (小学校4年生 針ポタ子)
とっこの湯に足をつけたり、写真を撮ったりする人でごった返している様子。シンプルでわかりやすい句ですね。情景をよく描写できています。(ゆるほめなので批判しません)
赤い橋 眺めがいいな 春の水 (小学校4年生 針ポタ子)
赤い橋の真ん中に立ち、カメラをのぞいている時に思い浮かんだ俳句だそうです。季語がなかったので下五の季語を一緒に探しました。
重ねた手 お伺い石 春の夢 (自営業 まくら文庫)
娘がカラフルピーチのファンイベントのチケットが当たりますように、と願いを込めてお伺い石を持ち上げた様子を詠んだ句。思ったよりも重かったそうです。(残念)
カメラ越し ぼやけるつぼみ 初桜 (自営業 まくら文庫)
娘に一眼レフのピントの合わせ方を教えたのですが、シャッターの半押しの具合がつかめず、ピントが合わない桜のつぼみの写真がたくさん撮れた様子を詠んだ句です。
春の風 人々どける 風の道 (小学校4年生 針ポタ子)
春の風が強くて、柳が揺れている様子、歩いている人がじっと止まって風をやり過ごす様子、目に埃が入って目を抑えている様子。「これら風が強い感じを俳句で表現できませんか?」とお題を出したらポタ子さんが詠んでくれた句です。
おわりに
俳句を詠む、という使命を持って街を歩くと見える景色が違ってきます。
色が鮮やかに感じられたり、風の強さに敏感になったり、何か題材はないかな、自分はどんなことを感じているかなと内省を図ったり、いつもの散歩が何段階も豊かになったように感じました。
ゆるほめ吟行、引き続き開催できるようにいろいろと工夫していきたいです。
みなさんも次回はぜひ、ご参加されてはいかがでしょうか?