今回は、扇屋製菓の渡邊淳也 さんにお話を伺いました。
南伊豆の温泉メロンを使ったスイーツづくりに取り組む扇屋製菓の渡邊さん。
後編ではメロンスイーツづくりのこだわりやメロンを使ったきっかけ、これからのカフェへの想いをご紹介します。
Contents
メロンスイーツづくり
メロンを使おうとしたきっかけは何ですか?
話せば長くなるんですが(笑)。20年ぐらい前に下田ベイステージがオープンしたときに、伊豆のフェアを開いたんです。当時、南伊豆から出店したのが、自分(扇屋製菓)と、さとうメロンさんともう1社。そのときに佐藤さんから「うちのメロンを使ってみないか」と話をいただきました。ただ、当時はまだメロンをうまくスイーツに使いこなせなかったんです。しばらく、いろいろと取り組んだ後に、東京にあるようなケーキを南伊豆で提供しても・・と考えるようになって、改めて佐藤さんのメロンを食べたら、やっぱりおいしいんですよね。「これは使わない手はないな」と思い、もう一度、佐藤さんに話をして、仕入れさせてもらったんです。
メロンスイーツをつくるポイントはありますか?
温泉メロンのストーリーは昔からありますので、これをどう商品に活かすか。特に「メロンのおいしさをしっかりだすこと」が大切です。実はメロンには「味」というのがあまりなく、香りを楽しむ果物。スイーツやお菓子にするときには、ぼやけた味ではなく、しっかりしたメロンの味になるよう心掛けています。
あとは、スイーツと言えば、やはりチョコレートやいちご、マロンのほうがメジャーです。イチゴはスイーツに加工しやすいですが、メロンは好き嫌いもあり、どう食べてもらうか、いろいろと工夫が必要です。
これからのカフェ
今後、取り組みたいことはありますか?
まずはこの南伊豆で続けていくことです。
メロンへのこだわりがありますので、メロンを使ったスイーツのバリエーションを増やせたらいいですね。例えば、レモンケーキのようなスポンジ系で、そのメロンケーキバージョン。日持ちがして、気軽に買えるようなものがあったらいいですね。もう少し時間があれば、イチゴを使ったパフェなども考えたいです。あくまで希望の話ですが(笑)
南伊豆にはどんな期待をしていますか?
夏とか、春の桜のときだけでなく、1年中通して観光客が来てくれたらいいですね。最近はキャンプも流行っていますし、南伊豆の自然を楽しんでほしいです。移住する人も増えて、以前から住んでいた人たちとの交流が増えたらおもしろくなると思います
メロンでいえば、温泉は豊富な地域なので、地元に生産者のなり手がいなければ、移住者の方が取り組んでくれてもいいですね。温泉メロンを生産する人も、そのメロンを使って加工する人も増えて、地域がにぎやかになってほしいです。
インタビューへのご協力ありがとうございました。
おわりに
取材中もカフェにはお客さんが何組も入ってきては、ショーケースを見る顔には笑顔があふれていました。扇屋製菓さんのちょっぴり贅沢なメロンスイーツは、地域の人たちや観光客をちょっぴり幸せにする魅力があるようです。
南伊豆に立ち寄ることが難しい人には、メロン最中やメロンゼリーなどは通販で注文することもできます。自分は、原稿を書きながら思わずメロンゼリーを注文。届いた箱をワクワクしながら空けると、冷凍の状態でも甘いメロンの香りが広がりました。さっそく解凍して、南伊豆を思い出しながらおいしくいただきました。
大人気のメロンパフェはお店でしか味わえませんので、南伊豆のカフェに立ち寄ることをオススメします。
おわり
■ 会社・店舗案内
扇屋製菓
南伊豆からちょっぴり贅沢、美味しいメロンのスイーツをお届けします。
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