師走の折、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
筆者は今年、フリーランスになって4回目の年末を迎えておりますが、4年目にしてやっと「年末年始休暇」なるものをを設けることができました。
これも地元伊豆でのお仕事が増えてきたおかげです。ありがたい限りです。
そんな地元伊豆に恩返しをするため、今回も伊豆の魅力をお伝えし、1人でも多くの方に「あ、伊豆に行ってみようかしら」と思ってもらえる記事をお届けします。
今年最後の…
初日の出は、もうその言葉を聞いただけでありがたいと思えるような言語的市民権を得ています。
一方、「今年最後の日の入り」は、まだまだそのような市民権はおろか、その行為についての命名もされていない模様です。
しかし、最近では大晦日に「今年最後の日の入りを見ようと多くの人が○○へお出かけされ…」というニュースを聞くようになりました。
私自身も、初日の出があるのだから、「大晦日の入り」的な行事があってもよいと思っております。
初日の出に「今年もどうぞ穏やかで健やかな一年になりますように」と願いを込めるのであれば、
大晦日の日の入りに「おかげさまで今年も一年穏やかで健やかに過ごせました。ありがとうございます」とお礼を言ってもいいのではないかと思います。
それを言うなら、初詣があるなら大晦日の最終日詣もあってよいと思いますし、
初夢があるなら大晦日の最終夢があってもよいと思います。
何が言いたいのかと言いますと、まだ名前のない「大晦日の日の入り」にぴったりの観光スポットをご紹介し、みなさまの草の根運動で「大晦日の日の入り」に市民権と名前を与えよう、というキャンペーンをここから始めてみたいと思います。
黄金崎公園
個人的な話ですが、冬になり、日の入りが早くなったため、西伊豆でのお仕事の帰りは日の入りを見届けてから帰ることにしています。
私が何度か訪れているのは、「黄金崎」です。
黄金崎は、本当に黄金色をしているのです。まさに名は体を表す、と言った感じです。
「大晦日の日の入り」を見届けるのにこれ以上ない場所と言えるでしょう。
我々の「大晦日の日の入り」キャンペーンのアジテーションはまさにこの場所から発信していくものです。
そうと決まったら、まずは黄金崎のことから知っておく必要があるでしょう。
黄金崎のアカデミック的なお話は、伊豆ジオ遺産のホームページから引用させていただきます。
黄金崎
黄金崎は日没時に、急峻な崖が金色に輝くことから名づけられました。展望台に立つと、駿河湾の波で洗われた崖にむき出しとなった褐色の地層を見ることがてきます。
元々は白浜層群の海底火山からの噴出物が堆積したものが隆起しました。その後の百数十万年前~60万年前に噴火した東側の火山(棚場火山、猫越火山など)のマグマに温められた熱水(約400℃)が周囲の鉱物を溶かして、地下の噴出物の割れ目を上昇していく途中に、周囲の古い地層を変質させたものです。
熱水変質した地層が、空気に触れると内部に含まれている硫黄分と鉄分の酸化が進んで、最初は黄色に変色します。更に酸化が進むと、代赦色(褐色を帯びた赤色)に変色します。
(伊豆ジオ遺産 HPより)
こちらの展望台から見える岬は、馬に見えることから”馬ロック”と呼ばれております。
西風の脅威
黄金崎には遊歩道があります。遊歩道を歩くといかに偏西風が強いかを思い知らされます。
西風の影響で木の生え方がドラえもんのスネ夫の髪のように、ちびまる子ちゃんの花輪くんの髪のように横に流れています。(年齢が分かってしまいそうですね…)
こんなに横に流されている木々を見ていると、西伊豆の皆さんが日々どれほどの西風にさらされているのか、慮るばかりです。
この木々を見る限り、一日も休まずに西風はものすごい勢いで吹き付けてくるようです。
これこそ、自然のエネルギーですね。
風車などを置いて風力発電をしたら西伊豆の皆さんの電力を軽々まかなえてしまえるんじゃなかろうか、と想像しますが、
メガソーラー問題、盛り土問題、自然相手の計画はいろいろと問題も発生しますから、
これ以上の軽はずみな発言は控えさせていただこうと思います。(いきなり保守的)
日の入り
伊豆半島の西側は、鉄道が走っていないため、旅行で来るには不便な場所にあると言えるでしょう。
しかし、海と富士山を一緒に見られるのは西伊豆なんですね。
そんな素晴らしい眺望と西風という自然エネルギーを持つ西伊豆を多くの人に知ってもらうためにも
「大晦日は黄金崎で日の入りを!」キャンペーンを推進していきたいと思っています!
ちなみに12月の日の入りは、16:38だそうです。
パノラマ画像
それでは、最後にiPhoneで撮影してみたパノラマ写真でお別れです。
おまけに数十分止めていた車のフロントガラスです。潮でいっぱいになっています。
西風、潮風、どこ吹く風
化石燃料、環境保護の足かせ
あなたの意見に加勢したい
最近、よくわからない標語を作るのに熱中しております。
それでは、今年も一年MATOMETOをご愛読いただきましてありがとうございました!
よいお年をお迎えください。
今年の太陽の見納めはぜひ西伊豆町で!